~ 招かれざる客 ~


日も沈み、辺りは真っ暗な街外れ。
うさぎのようなネズミのような男のレストランでは今宵も晩餐会が開かれます。
「今日もお客様は喜んでくれるだろう」
ウサギのようなネズミのような男はそう思いワクワクしておりましたが、彼にはひとつ不安なことがありました。

それはハロウィンの時期に現れるゴースト達のイタズラを止めること。
彼らは本当にイタズラが大好き。
放っておくとグラスを倒したり、料理に虫を入れたりめちゃくちゃにされてしまいます。
「今年こそゴースト達を止めないと、何かうまくごまかす方法はないだろうか」
男は考えました。

まず男はゴースト達を呼び出し、説得を始めました。
「君たちはイタズラするのが好きなのは知っている、私はそれを止めるつもりもない」
男は続けます。
「ただお客様を驚かすことはしないと約束して欲しい、折角のハロウィンだ、
君たちにもスタッフとしてそしてレストランのお客様として今日の晩餐会を楽しんでもらいたい、
美味しい料理を君たちにも約束しよう」

ゴースト達は一緒に晩餐会を楽しもうという男の素敵な提案に大喜び。
お店のスタッフ、そしてゴースト達で調理やお店の飾り付けを始めました。
ゴースト達も協力してくれる晩餐会、とっても素敵でちょっぴり怖いそんな晩餐会になりそうです。

そして晩餐会が開かれました、今宵もお店は大盛況です。
お客様はゴースト達も手伝ってくれて作った素敵な料理に大満足。
ゴースト達も多少のイタズラはあったものの、お店のスタッフとして、
そしてレストランのお客様として楽しい晩餐会を過ごしました。

今宵の晩餐会はいかがでしたでしょうか。
すこし変わったお料理がありましたが、味はきっと大丈夫だったかと思います。
そして今日はゴースト達も一緒にお食事を楽しんだようです、
もしかしたら隣の席のお客様はハロウィン時期に現れるゴースト達だったかもしれません。
何故ならお店は満席のように見えたかと思いますが、実際は…

本日はご来店いただきありがとうございました。
ご満足いただけましたら幸いでございます。
またのお越しをお待ちしております。


『イベント演出・構成』
Yuki & Uri
『イベント総合演出・絵』
Takuya
『宣伝ムービー・サイト制作』
Shogo
『料理長』
F umihisa
『イベント総合責任者』
M ayumi
『スペシャルサンクス』
Tsubasa& Miki & Sachie & Eri